心療内科の診断|うつ病になってしまったら|病気と上手に付き合おう

うつ病になってしまったら|病気と上手に付き合おう

心療内科の診断

看護師

典型的な症状を呈しません

日本においてうつ病は、あらゆる年代で増加傾向にあることから、社会的にも注目されている疾患です。しかしうつ病には複数のタイプがあることから、罹患していることに気付かないケースもあります。うつ病の典型的な症状は、気分の落ち込みなどによって、一般的な社会生活が継続できなることです。例えばやる気が起こらないことによって、仕事を休むようになることも珍しくありません。このような状態になると、本人のみならず、周囲の人からも明確な変化として気付かる機会が増えます。ところがそうした典型的な症状を呈さないのが、軽症うつ病と言われるタイプです。軽症うつ病に罹患していても、社会生活を継続することが可能です。例えば仕事や家事を休むほどではないものの、気分が優れない状態が長く続きます。このように社会生活を継続できていると、周囲の人も明確な変化を気付き難い状態です。結果として軽症うつ病に罹患すると、治療を受けない状態で、長く苦しむことが多くなります。そこで必要になるのが、軽症うつ病の診断基準を知っておくことです。この診断基準は、一般の人でも分かり易いような内容になっています。軽症うつ病の診断基準は、いくつかの項目があります。そのうち2年間以上憂うつな状態が多いことが、軽症うつ病の診断において大きなポイントです。正常な状態であれば、2年間以上も憂うつな状態が継続することはめったにありません。したがって社会生活を継続出来ていても、2年間以上憂うつな状態ならば、病院に受診すべきです。

適切な診断を行います

病院には多くの診療科が存在しますが、一般的に病院において軽症うつ病は、心療内科が担当します。心療内科では先述の診断基準を用いて、軽症うつ病に対してさらに細かく評価が行われます。しかしその内容は、食欲や睡眠や意欲の変化といった、日常的に誰にでも起こり得る事柄です。すなわち診断基準に当てはまる項目が複数あっても、軽症うつ病に罹患しているとは限らないのです。その点で軽症うつ病の診断は、微妙な判断を個別に行わなければなりません。この個別の判断を軽視して、自己判断だけで治療を行っている例も存在します。なかでも問題視されているのが、罹患していないにも関わらず、向精神薬を服用することです。健康な人であっても、向精神薬を服用すると、眠気やだるさといった症状が出現します。すると本来は健康であっても、社会生活に支障が現れます。またケースによっては、自殺企図などの引き金にもなり得ることです。しかし心療内科の専門医であれば、豊かな経験があることから、そうした判断が可能です。さらに軽症うつ病では、診断基準にはないものの、そのほかの症状を訴えるケースも多くなります。例えば頭痛を訴えていれば、脳梗塞のような命に関わる疾患が、関与していることも否定できません。脳梗塞では、軽症うつ病とよく似た症状を呈することが、しばしば起こります。脳梗塞であれば、神経内科において、MRI検査などの高度な検査を実施することが必要です。そのため心療内科では、病院のほかの科とも連携して、適切な診断に努めています。